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奇跡のワイン [vinoワイン]

先日ものすごく古いワインをいただく機会がありました。

1943(!!!!) Chateau Caillou シャトー・カイユ

image.jpg


紅く見ますが
ソーテルヌの甘口ワインです。

もちろんもともとはこういう色ではありませんでしたが
このくらい↓↓
無題.png


本来はすこしゴールドがかった白ワインデス。

驚くことに
まだ飲めます!!

これには本当にびっくり。

結構60年代のいい作り手のワインをのんでも
時にはほぼ水のように色も、香りも薄くなっているものもあるのに

液面もつやつや、とろみ(甘口だからね)もあって
かおりもふくよか。

味ももちろん酸化熟成していますが
しっかり味が残っていて、
甘さと、エキスの芯と
余韻の長さが素晴らしいです。

香りはがんがんくるわけではありませんが
それでもしっかりと、テーブルを支配するくらい香ります。

すこしカラメルのような、蜜のような香り
アーモンドの芯、おちついた酸味ととろみ。

ゆっくりと舌の上にビロードがかった食感。
涼しい甘さと気品。
さわやかささえ感じます。

仕事の丁寧さと葡萄のポテンシャル、
まだまだ飲んで美味しいこと自体に驚きです。




このワインを造られたソーテルヌは地図の下のほう。
20141206144027.jpg


世界でもっとも有名で高額なワインのひとつ
CH イケムと同じソーテルヌの甘口白ワインです。

この色はもちろんすごく古いので
酸化熟成していますのでこういういろになりました。
image.jpg


抜栓してからのほうが空気に触れるので
さらに色が濃くなったとおっしゃっていました。

1943年というと戦時中。
ヴィンテージチャートには
って言うかそんなに古いヴィンテージチャートを探すほうが苦労した(笑) 1970年代くらいまでしか載ってないのがほとんど
「戦争中にもかかわらず素晴らしい年」と書かれていました。

よく見るとなんだか瓶がすこし普通のより
安っぽい??というか気泡とか入ってる。
image.jpg



物資のない戦時中、
もちろん人でも足りないでしょうが
それでも畑を守り、素晴らしいワインをつくっていた、

そのこと自体も奇跡のようなワインでした。


しかもこんなアジアの片田舎、
その長い旅、時間と素晴らしい仕事、

素晴らしい奇跡をいただいたとおもいます。
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